その美しい姿から、別名「白鷺城」ともいわれる「姫路城」。
国内外を問わず、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。
今回は、先日姫路城を訪れた、世界遺産検定1級、カメラ女子の私が、姫路城の見どころとおすすめのフォトスポットを紹介します。
姫路城に行きたいと思っている方、姫路城に興味がある方、カメラ好きの方の参考になればうれしいです。
世界遺産としての姫路城
16世紀末には豊臣秀吉が、その後江戸時代には池田輝政、本田忠政らが城主を務めた姫路城。
明治時代になると、城の存続が決まったものの、軍用地として利用されました。
太平洋戦争時、姫路の街は2度の空襲にあいましたが、姫路城は奇跡的に生き残り、戦後の大修理を経て、1993年日本初の世界遺産に登録されました。
姫路城が世界遺産に登録された理由は、以下の通り。
・その美しさが、日本の木造建築の中でも最高水準であり、世界に類を見ない傑作であること。
・天守をはじめ櫓や門、土塀、石垣などの土木建築が良好な状態で保存されていて、防御に工夫をした日本独自の城郭の構造を表す代表的な建築物であること。
この2点に着眼しながら城内を散策すると、より姫路城の良さを感じることができると思います。
訪れるべき姫路城のフォトスポット
今回私がおすすめするフォトスポットは、以下の4か所です。
三国堀越しに見る天守閣
入場口を入ると、まず目の前に現れるのが、城内で最も大きな門の「菱の門」です。
菱の門を抜けると、三国堀と呼ばれる小さな堀が現れます。
その堀越しに見える大天守と小天守が、まず1つめのフォトスポットです!
石垣にそびえる堂々とした天守の姿を撮影できます。
今回は、ちょうど天守に延びる飛行機雲と一緒に撮影できました。
備前丸から見上げる大天守
かつて城主の池田輝政の居館があったとされる、「備前丸」と呼ばれる本丸。
大天守を間近で見られるフォトスポットです。
漆喰で装飾された瓦と白壁、破風は、惚れ惚れする美しさです。
また防御のため、幅の狭い窓格子や、鉄砲や屋を放つための狭間(さま)が造られているのが、近くに寄るとよく分かります。
西の丸から見た天守閣
美しい庭園や、「百閒廊下」と呼ばれる約240mの長い櫓がある「西の丸」。
天守側とは違った趣があり、度々映画やドラマの撮影が行われる場所です。
百閒廊下の端にある「化粧櫓」は、本田忠政の妻・千姫が、この場所を休息所としていたことから名付けられました。
西の丸に向かって坂道を登ると、振り返って見えるのがこの天守。
ここから見える天守の姿も堂々としていてとても美しい、私のお気に入りのフォトスポットです。
そして庭園から眺める天守は、まさにベストポジションですね。
これらのフォトスポットは、現地で手に入るガイドブックに場所が記されているので、ぜひ訪れてみてくださいね。
姫路城の見どころ
世界遺産登録の理由の1つ、防御の仕組みは、城内の至るところで見ることができます。
鉄砲や矢を放つための狭間は、現存するだけで997か所あるそうです。
門や建物の上から、敵に石を落とすための穴もあります。
また、城内の通路は迷路のように入り組んでいて、敵が入ってきても、待ち伏せして倒すことができるようになっています。
さらに、開いた扇の形をしている「扇の勾配」と呼ばれる石垣は、上にいくほど反り返っています。
敵によじ登らせないための仕掛けだそうです。
このほかにも、敵の侵入を防ぐためのさまざまな工夫を凝らした姫路城は、まさに難攻不落の城でした。
実際見てみると、その仕組みに感心させられます。
姫路城へのアクセス
姫路城は、JR姫路駅北口から大手前通りをまっすぐ進み、徒歩約20分のところです。
神姫バスの「大手門前」で下車すると、徒歩5分で到着します。
バスは、北口のバスターミナル6~10、14・15・18番乗り場から発車するすべての便が通ります。
まとめ
今回は、日本初の世界遺産・姫路城の見どころとおすすめフォトスポットを紹介しました。
ゆっくり観光しても、90分~120分ほどで城内を散策することができます。
ぜひ美しい天守の姿と、防御に優れた造りを観に出かけてみてはいかがでしょう。