マレーシアの古都マラッカ。
マレーシアの観光地の中でも、とても人気のある街です。
マラッカ海峡に面した立地により、大航海時代よりポルトガルやオランダの支配を受けながら、独自の文化を発展させてきました。
そして、その東西の文化が融合した景観により、2008年世界遺産に登録されました。
今回は、世界遺産検定1級で、実際クアラルンプールからの日帰り旅で訪れた私が、マラッカの見どころスポット5か所を紹介します。
マラッカへの旅を考えている方、クアラルンプールから日帰り旅行の場所を迷っている方、世界遺産好きな方の参考になればうれしいです。
オランダ広場
人気のマラッカの中でも、いつも多くの観光客で溢れかえっている「オランダ広場」。

サーモンピンクの外観が可愛い「マラッカキリスト教会」は、1753年オランダ統治時代に建てられました。

「スタダイス」は、オランダ総督邸として1650年に建てられた、アジア最古のオランダ建築です。
現在は、歴史・民俗博物館としてオープンしています。

フォトスポットとして人だかりが絶えないモニュメント。
マラッカキリスト教会と一緒に記念撮影はいかがでしょう?

施設名 :オランダ広場
住 所 :75200 Malacca, Banda Hilir マレーシア
営業時間:24時間営業
入場料金:無料
セント・ポール教会
オランダ広場から丘を登ること徒歩6分、「セント・ポール教会」が見えてきます。

教会の入口には、日本でもお馴染みのサンフランシスコ・ザビエルの像が立っています。
ここは、ザビエルが亡くなり、インドのゴアに移送される前、遺骨が9か月安置されていた場所なんです。

1521年ポルトガルによって建てられた教会は、現在外観をとどめるのみ。
当時の面影を残すレンガ造りの壁は、悠久の時の流れを感じさせます。




教会からは、マラッカの街並みや海を眺めることができ、夕日の名所としても人気があります。
施設名 :セント・ポール教会
住 所 :1935, Jln Kota, Banda Hilir, 75000 Melaka, マレーシア
営業時間:24時間営業
入場料金:無料
サンチャゴ砦
「サンチャゴ砦」は、セント・ポール教会の裏手の階段を下ったところにあります。

1511年、ポルトガルが上陸した際、要塞として建設しました。

今は、この石造りの門が残っているのみ。
門の内部に入ることができます。


施設名 :サンチャゴ砦
住 所 :Jln Parameswara, Banda Hilir, 78000 Alor Gajah, Melaka, マレーシア
営業時間:24時間営業
入場料金:無料
オールドタウン
オランダ広場からマラッカ川にかかる橋を渡ると、オールドタウンが広がっています。
オールドタウンはオランダ人によって造られた街で、1階がお店、2階が住居となっている昔ながらのショップハウスが建ち並んでいます。

ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館
「ババ・ニョニャ」とは、地元マレー系の女性と、華僑として入ってきた中国人男性の間に生まれた子供のことです。
そしてマラッカで発展した、マレーと中国が融合した文化のことを、プランナカンといいます。
「ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館」は、そのプランナカンの豪華な邸宅を公開している博物館です。

2階建ての広い邸宅内には、豪華な家具や調度品が飾られています。


2階に上がる階段も、扉付きの繊細な造りです。

当時のプランナカンの人々の豊かな暮らしを知ることができる、貴重な博物館です。
入口のQRコードをかざすと、日本語の案内が表示されるので、ぜひそれを見ながら回られることをおすすめします。
施設名 :ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館
住 所 :48-50, Jalan Tun Tan Cheng Lock, 75200 Melaka, マレーシア
開館時間:10~17時、土日 10~18時
入場料金:25RM
ハーモニーストリート
トゥカン・エマス通りに、「ハーモニーストリート」と呼ばれるエリアがあります。
ヒンドゥー教、中国仏教、イスラム教の寺院が並んで建っています。

中国寺院「チェン・フーン・テン寺院」は、1646年に建てられたマレーシア最古の中国寺院です。

ヒンドゥー教寺院の「スリ・ポヤタ・ヴィナヤガール・ムーティ寺院」も、マレーシア最古の寺院。

「カンポン・クリン・モスク」は、三角屋根のスマトラ式イスラム教寺院です。

様々な国の人々が行き来した、交易都市ならではの景色ですね。
施設名 :ハーモニー・ストリート
住 所 :No. 15, Jalan Tukang Emas, 75200 Melaka, マレーシア
※「チェン・フーン・テン寺院」のみ入場可能
マラッカ・リバー・ウォーク
マラッカ川の両岸には遊歩道が整備されていて、散歩を楽しむことができます。

川に面した建物は、赤や黄、緑、青など、鮮やかな色でペイントされています。
壁画アートのエリアもあります。


カフェの2階でのんびり。
川を眺めながら、癒しの時間を過ごしました。

片道45分のリバークルーズも行われていて、ライトアップを楽しめる夜のクルーズも人気です。

施設名 :マラッカ・リバー・ウォーク
住 所 :Kampung Jawa, 75200 Malacca, マレーシア
営業時間:24時間営業
入場料金:無料
まとめ
今回は、マレーシアの人気観光地、世界遺産の街マラッカの見どころを5か所紹介しました。
ヨーロッパとアジアの文化が融合したプランナカンに触れることができる、クアラルンプールからの日帰り旅にぴったりの場所です。
ぜひマレーシアに訪れた際は、行ってみてくださいね。