全州から日帰り旅におススメ「馬耳山」を紹介します。
★馬耳山とは
その形が馬の耳に似ていることから名付けられた「馬耳山」は、鎮安にある約7000万年前の地殻変動の隆起によってできた山で、その神秘的な姿で多くの観光客が訪れます。
全州からはバスにて、全州駅からの直行バス(所要約60分)と、全州バスターミナルから鎮安バスターミナル経由(所要約80分)の2通りの行き方があります。行きは直行バスにしましたが、20人乗りほどの小さなマウルバスで、つづれ織りの細い山道をぐるぐる、いくつもの峠を越えていくスリリングな(笑)ルートでした。因みに、帰りは鎮安経由でしたが、広い道路を走る大型バスでした。
★まさに馬の耳の山
バスは、馬耳山の南部駐車場に到着、入山のチケット3000ウォンを窓口で支払います。偶然係りの方が日本人の女性で、私が日本人だと分かると、日本語の地図を下さり、丁寧に行き方を説明してくださいました(2016.3時点)。きっと春ならとても綺麗であろう桜並木を歩き、食堂やお土産店の並ぶ参道を越え、約20分程で塔影堤に到着。ちょうど馬の耳がくっきり見えます。

★石塔が圧巻の塔寺
塔影堤からさらに歩くこと10分、ようやく「塔寺(タプサ)」が見えてきます。

この石塔のすべて、一人のお坊さんが一つ一つ積み上げて作ったもので、セメントや漆喰を使っていないそうです。間近で見ると、その迫力と人間の意思の力に圧倒されます。

ここは「屋根部屋の皇太子」のロケ地としても知られています。私も本堂にお参りするため、主人公の2人が登った階段を登っていきます。上から眺める石塔の数々。

本堂の後ろにそびえる2本の大きな石塔は「天地塔」と言い、非常に神聖なものとされていました。目の前で見ると本当に迫力があり、思わず手を合わせました。

★山を背にした銀水寺
「塔寺」でお参りを済ませた後、さらに山道を登ること20分、「銀水寺」に到着しました。お寺のすぐ後ろに迫る山が圧巻です。



「銀水寺」のお参りを済ませ、馬の両耳の間に位置する木の階段を登っていきます。ここから鎮安行きのバスが出る北部駐車場まで、約800段の階段を何度も休憩しながら登り、またひたすら階段を下っていきました。

今回私が行ったルート(南部駐車場から北部駐車場まで)の場合で、約3時間とかかりましたが、時間に余裕がない場合は、塔寺だけ見学し、南部駐車場から戻ることも可能です。バスの時間に合わせてスケジュールを立てられることをおすすめします。