チェコは、街全体が世界遺産のプラハや、世界有数のビールなど、魅力満載の中欧の国です。
最近は野球や大阪万博など、日本国内でもよく知られるようになり、チェコを訪れてみたいという方も多いのでは?
今回は、チェコ渡航歴4回、チェコ親善アンバサダーとして活動している私が、プラハから日帰りで訪れることができるプルゼニュを紹介します。
プルゼニュは、チェコ有数のビールの街で、また人形劇の街としても知られています。
この記事が、チェコに興味がある方、チェコを訪れたいと思っている方、実際にチェコ旅行を計画している方の参考になればうれしいです。
(写真は2023年の訪問時、データは記事投稿時のものです)
プルゼニュの概要
プルゼニュ(Plzeň)は、チェコ西部、西ボヘミア地方にあるプラハ、ブルノ、オストラバに次ぐチェコ第4の都市です。
ドイツ語読みのピルゼンという名前で、聞き覚えがある方もいるのでは?
ビールの醸造業の中心地で、チェコを代表するビール「ピルスナーウルケル」の故郷として知られています。
また、ヨーロッパで2番目に大きいシナゴークや、チェコ国内で最も高い塔を持つ聖バルトロムニェイ教会など、見どころがたくさんあります。

プラハからの行き方
プラハからプルゼニュへは、鉄道を利用するのが便利です。
プラハ中央駅から、1時間に1~2本、所要約1時間半でプルゼニュ駅に到着します。
切符は駅の窓口で購入できますが、私のおすすめは、チェコ鉄道アプリ「Můj vlak」。
経路検索はもちろん、指定券の予約を含む切符の購入もできる便利なアプリです。
英語対応をしているので、チェコ語が分からなくても安心です。
ピルスナーウルケルの醸造所見学
プルゼニュを訪れたなら、ぜひ訪れていただきたいのが「ピルスナーウルケル醸造所」です。
プルゼニュ駅から徒歩10分、ビール缶のプルトップのデザインになっている門が目印です。

こちらでは見学ツアーが行われていて、世界中から多くのビールファンが訪れます。
醸造所見学の予約方法
見学ツアーは、ぜひ事前予約をおすすめします!
私が参加したのは、110分間の英語ツアー(380CZK 2025.4現在)。
英語の他にも、時間帯によってチェコ語・ドイツ語ツアーなどがあります。
予約は公式HPからできます。
最後のお楽しみがある醸造所見学
集合場所はビジターセンター。
窓口にてチケットと引き換えをします。

ツアーは、ビジターセンターの中からスタート!
私が参加したツアーは、子供からご年配まで20名ほどのグループでした。
ビジターセンター内には、昔のビール醸造の様子が再現されています。

ビジターセンターから移動して、専用バスで醸造所の中心へ。


ボトリングの最新ライン製造を見た後は、ビールの製造工程を学びます。
大麦とホップ、水からできあがるビール。

タンクで仕込んで、あの美味しいピルスナーウルケルが誕生します。

醸造所の歴史を物語る地下セラーへ向かいます。


ツアーの最後は、直接木樽から注ぐ無濾過ウルケルの試飲です。
まさに、ここでしか飲めないビールです。
私も含め、これを楽しみにツアーに参加している人も多いですよ。


無濾過のビールは、本当に美味しかったです♪
地下セラーを出たら、お土産ショップへ。

私がここで購入したのは、無濾過ビールを飲んだのと同じ、細めのビールグラス。
有料ですが、グラスに名前を彫ってくれます。
このお店だけのサービスで、自分だけのウルケルグラスになるのが嬉しいですね。
もちらん私も彫ってもらい、慎重に日本まで持ち帰りました。
併設レストランで味わうビールと料理
醸造所施設内には、ビールと料理を味わえるレストランがあります。
地下にある広いフロアです。

ピルスナーウルケルとチェコ名物タタラーク(牛肉のタルタル)を注文しました。

バゲットにニンニクを擦り込み、お肉をのせていただきます。
香辛料とニンニクの香りが、ビールとよく合いますよ。
醸造所のすぐそばでビールを味わいたい方に、おすすめのレストランです。
大人も楽しい人形劇博物館
プルゼニュで、もう1つ訪れていただきたいのが、旧市街にある「プルゼニュ人形劇博物館」です。

チェコ人にとっての人形劇。
かつて他国の支配下となりチェコ語禁止の時代に、チェコ語の使用が認められていた人形劇は、チェコの人々にとってアイデンティティそのものでした。
そのような歴史を持つ人形劇は、子供だけでなく大人にも永く愛されてきました。
プルゼニュ出身の操り人形師ヨゼフ・スクパの代表作「シュペイプルとフルヴィーネク」の人形が、出迎えてくれます。

1階では、機械仕掛けで動く人形たちのステージを見ることができます。

おすすめは、3階の体験コーナーです。
ここでは展示されている人形たちを、どれも動かすことができるんです!
ハンドルを回したり、紐を引っ張ったりすると、人形の手足や身体が動く仕組みになっています。



子供だけでなく、大人も童心に帰って楽しむことができる、癒しの場所です。
博物館の営業時間は10時から18時まで、日曜日は定休日です。
プルゼニュ人形劇博物館公式HPは、こちら。
まとめ
今回は、西ボヘミアの観光地プルゼニュを紹介しました。
プラハから鉄道で約1時間半、頻繁に運行しているので、日帰り旅にぴったりの街です。
ビールが好きな方も、飲めない方もぜひ訪れてみてくださいね。
なお、チェコについては、以下の記事でも紹介しています。
よろしければお読みください。


