奈良県南部、大峯山のふもとにある洞川温泉に、日帰り旅に行ってきました。
★洞川温泉はどんなところ?
大阪や奈良から車で山道を登ること約2時間、標高820mの山里に洞川温泉はあります。
大峯山は、修験道の開祖「役行者(えんのぎょうじゃ)」が開いた修験道の修行の場で、今も行者(修験道の修行をする人)が訪れ、女人禁制となっています。
洞川温泉は、修験道の隆盛とともに、その大峯参りの基地として栄えました。
2004年には、大峯山の参詣道は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されています。

★洞川温泉のレトロな街並み
洞川温泉のメインストリートを散策します♪
通りの両側には、昔ながらの旅館や民宿、食堂、お土産屋さんが並びます。
旅館の外観は、昭和ノスタルジックな木造作りで、時が止まったような雰囲気です。



旅館の軒先には、大峯参りの際に定宿としている全国各地の講(参拝団体)を記した提灯がぶら下がっています。今も大峯参りが受け継がれているのが分かりますね。


★行者に優しいおもてなし
どの旅館の軒先にも、縁台や椅子が置かれています。
これは昔から、行者さんが到着した時に、わらじを脱いでまず足を休んでもらうよう、旅館からの心遣いで置かれ、今も続いているんだとか。


通りには「陀羅尼助丸」の看板も多く見ることが出来ます。
「陀羅尼助丸」とは、丸薬の和漢胃腸薬のことです。
その昔疫病が流行った際、役行者が薬を飲む人が救われるようにと、念仏を唱えながら、キハダの皮(オウバク)を煎じた薬を病人に与え救済したのが由来と言われています。


通りの軒先のいたるところに飾られた提灯は、夜には灯りがともされるそうです。ぜひ次回はこれらの旅館に宿泊して、夜の街歩きを楽しみたいなぁと思います!