全国各地の40の地方鉄道が、沿線の活性化を目的に始めた鉄印と鉄印帳。
数年前にテレビ番組でその存在を知り、鉄印を求めて鉄道旅を始めてから、すっかりその魅力にハマっています。
今回は、鳥取県の「若桜鉄道」について、その魅力や観光スポットなどを紹介します。
女子一人旅にもおすすめですので、参考になればうれしいです。
(写真は、2022年11月に鉄印旅で撮影したものです。)
若桜鉄道について
若桜鉄道は、群家駅から若桜駅まで8駅、全長19.2kmを八東川に沿って走る第三セクター鉄道会社です。
8駅と短い区間ですが、駅や橋梁など多くの登録有形文化財が残り、昭和レトロを味わうことができます。
ちなみに、鳥取駅までJR因美線の線路に乗り入れているので、鳥取駅を起点に鉄道旅を楽しめます。
若桜鉄道の公式HPは、こちら。
若桜鉄道の鉄印
若桜鉄道の鉄印をいただけるのは、終点の若桜駅。窓口にて、6時から20時半まで販売しています。
私がいただいた鉄印はこちらです。
若桜鉄道の車両
若桜鉄道には、工業デザイナー水戸岡鋭治さんが手がけた昭和レトロな車両が走っています。
私が乗車した「昭和号」は、水や川をイメージした青色の車両です。
水戸岡さんのデザインらしく、車内は木のぬくもりでいっぱいです。
「昭和号」のほか、赤い車両の「八頭号」、緑の車両の「若桜号」と、3種類の観光列車が運行しています。
このほか、スズキの大型バイク「隼」のラッピング車両も人気です。
同じ名前から、バイク愛好者の間で聖地とされている、沿線の「隼駅」。
毎年夏には全国各地のライダー2,000名が集まるイベントが行われています。
若桜鉄道の見どころ
若桜駅の駅舎
昭和5年に建てられ、外観はほぼそのままの形を残す、登録有形文化財の「若桜駅」。
令和2年に水戸岡さん監修のもと改装された内部は、レトロモダンな雰囲気です。
鉄印をいただける駅の窓口は、木枠のデザインとすりガラスがとても素敵です♪
窓口の隣にある「わかさカフェ」。
古い写真や絵が飾られたノスタルジックな待合室で、コーヒーをいただけます。
若桜駅構内にある鉄道遺産
若桜駅では、日にち限定でSLトロッコ乗車体験などのイベントを行っています。
私が訪れた日に鉄道イベントがあり、登録有形文化財である鉄道遺産を間近で体験することができました。
黒光りの車体が力強い、C12型の機関車。
その機関車が引っ張るトロッコの方向転換させる転車台。
昭和5年から活躍している、手動式の転車台です。
その転車台の奥にあるのは、給水塔。
蒸気機関車に給水するための施設で、こちらも昭和5年より使用されていました。
このように若桜駅には、鉄道好きな人にはたまらないお宝がいっぱいです。
若桜鉄道沿線の観光スポット
若桜駅まで来たら、ぜひ訪ねていただきたいのが若桜の街です。
駅から続く道を進むこと約100m、「蔵通り」の標識があります。
蔵通りには、約300mの狭い通りに、左右20もの蔵が並んでいます。
明治時代に大火事があり、その後新しい人家の建築が禁止、蔵の新築は認められたことにより、このような佇まいになったのだとか。
それぞれの蔵は、造りに特徴があります。
宿場町として栄えた若桜の街。
今もその面影を残す通り一帯は、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
豪雪地域ならではの、家と道路の間に造られた雪よけのアーケードを「仮屋(カリヤ)」と言います。
明治の大火事以降に造られたそうで、昔はこの仮屋が約800m続き、傘いらずだったとのこと。水路が更に趣を加えています。
徒歩で回れる広さなので、若桜駅とともに訪れていただきたいですね。
まとめ
登録有形文化財の駅舎や、水戸岡さんデザインの車両など、短い路線ながら見どころたくさんの若桜鉄道。
鳥取駅を起点のアクセス便利な鉄道ですので、ぜひ訪れてみてくださいね。