2022年春、鉄道旅で訪れたのは、静岡県の「大井川鐵道」。
今回は、レトロ車両や絶景の観光スポットなど、女性の鉄道旅におすすめの大井川鐵道の見どころを紹介します!
旅の参考になればうれしいです。
(写真は、私が訪れた2022年5月のものです。現在の運行状況により、変更になっている場合がありますので、ご了承ください。)
大井川鐵道について
静岡県の大井川沿いを走る大井川鐵道は、金谷駅から千頭駅までの大井川本線と、千頭駅から井川駅までの井川線(南アルプスあぷとライン)を走る鉄道です。
2022年9月の台風被災で、現在も川根温泉笹間渡駅~千頭駅間が不通になっています。
そのため、手前の家山駅から千頭駅まで、川根本町が運行するコミュニティーバスが運行しています。
大井川本線は、昭和に活躍した各地の鉄道車両が現役で走っていたり、また運行日限定で、トーマス号やSLなども走っている魅力あふれる鉄道です。
大井川鐵道のホームページは、こちら。
大井川鐵道の人気車両
南海電鉄「ズームカー」
全国の引退した車両が現役で走っている、鉄道好きにはたまらない大井川鐵道。
中でも、南海電鉄の「ズームカー」(南海21000系電車)は、今やここでしか見ることのできない貴重な車両です。
薄緑色の、どっしりとして丸みを帯びた車両は、南海高野線の急行や特急として走っていた昭和33年製造の車両です。
そして何を隠そう、私が子供の頃からずっと乗っていた思い出の車両なんです♪
車内も、まるで時が止まったような、昔に乗車していた頃のままです!
シートもそのまま。
つり革の広告も、高島屋のまま。
非常通報スイッチもそのまま。
乗車している間は、タイムスリップしたような不思議な感覚に(涙)。
どの時間に走っているかは、当日行ってみないと分からないのですが、ぜひ昭和レトロな鉄道を体験してみてくださいね。
リアルに体験「きかんしゃトーマス号」
子供たちに大人気の「きかんしゃトーマス号」。
大井川鐵道では、日にち限定でトーマス号が走っているんです!
2024年は、6月~12月の金土日祝月が、主な運行日となっています。
詳しくは、大井川鐵道のホームページをご確認ください。
またトーマス号の運行日には、新金谷駅で「トーマスフェア」が行われます。
千頭駅では、パーシー・ジェームス・ヒロにも会えますよ。
子供連れのご家族に、ぜひ訪れていただきたいですね。
日本で唯一のアプト式列車
大井川鐵道・井川線(南アルプスあぷとライン)は、日本で唯一アプト式の列車が走る区間です。
アプト式とは、急こう配を登るための鉄道システムで、ラック式とも呼ばれています。
2本の線路の真ん中に歯型のレールが敷かれていて、列車の床下に付けられた歯車をかみ合わせて、急こう配を上り下りします。
乗車する車両は、大井川水系のダム建設の資材運搬用に造られたトロッコ車両。
車両の幅も狭く、コンパクトな造りです。
千頭駅を出た列車は、アプトいちしろ駅でアプト式電気機関車を連結します。
アプトいちしろ駅から次の長島ダム駅までは、日本で最も急こう配な鉄道路線区間のため、このようなアプト式のシステムが取られています。
乗客は列車を降りて、連結の様子を見学することができます♪
現在、接岨峡温泉駅〜井川駅間は、鉄道施設点検のため、運休しています。
大井川鐵道のおすすめスポット
絶景に感動♪「奥大井湖上駅」
大井川鐵道で一番のおすすめスポットが、絶景の秘境駅として世界的にも知られた、井川線の「奥大井湖上駅」です。
奥大井湖上駅は、長島ダム建設により出来たダム湖「接岨湖」の左岸、半島状に突き出した場所にあります。
赤い鉄橋「奥大井レインボーブリッジ」が湖にかかっていて、橋の上に駅があるんです!
駅のホームは、黄色い線の部分。
列車が来ると、乗客はこの狭いホームで乗り降りをします。
列車を降り、この駅を一望できる場所まで、高さ約70mの橋の上の歩道を進みます。
橋のたもとから、急な階段や山道を登ること約20分。
目の前に現れたのは、湖にかかる橋と駅、まさに絶景でした♪
この位置から見ると、本当に湖に浮かぶ駅です!
ここは鉄道ファンならずとも、一度は訪れていただきた絶景スポットです。
雄大な景色を一望「長島ダム」
アプトいちしろ駅から長島ダム駅へ、井川線で最も急勾配の区間をゆっくり上って行くと、左手に見えてくるのが「長島ダム」です。
長島ダムは、放水量が多く、迫力満点。
運が良ければ、ダムにかかる虹を見ることもできますよ。
沿線おすすめ宿・寸又峡温泉「翠紅苑」
今回の一人旅で宿泊したのが、寸又峡温泉の「翠紅苑」です。
寸又峡温泉までは、井川線の奥泉駅からバスで約30分、千頭駅からも約40分のところ。
「寸又峡温泉入口」バス停から徒歩すぐのところに、旅館があります。
玄関は、落ち着いた日本旅館の雰囲気。回る水車が出迎えてくれます。
ロビーは、大正浪漫調のしつらえです。
客室は、和室と洋室。
洋室を選びましたが、とても広く、木目調の家具で落ち着いた雰囲気です。
夕食と朝食は、お食事処でいただきました。
温泉は、内風呂と露天風呂。
アルカリ単純硫黄泉で、とろりとした感触、お肌がしっとりするお湯です。
女性一人でも、気兼ねなくのんびり過ごすことができる、とてもいい旅館でした。
まとめ
今回は、女性の鉄道旅におすすめの大井川鐵道を紹介しました。
春には桜、初夏には緑のお茶畑、秋には紅葉と、1年を通して見どころの多い場所です。
女性1人でも、日帰りや1泊旅が楽しめるので、ぜひ訪れて見てくださいね。