大井川鉄道(2022.5)

大井川鉄道の旅 ~南アルプスあぷとライン編~

大井川鉄道本線の終点駅千頭から井川まで、奥大井の渓谷を走るのが、大井川鉄道井川線「南アルプスあぷとライン」です。

元々大井川水系のダム建設の資材運搬用に造られたトロッコ車両で、車両の幅も狭くコンパクトな造りです。

車窓からは、吊り橋や渓谷などの緑豊かな奥大井の景色を堪能できます。

 

★アプト式列車とは

日本唯一、アプト式列車が走っているのが、ここ「南アルプスあぷとライン」です。

アプト式とは、急こう配を登るための鉄道システムで、ラック式とも呼ばれています。2本の線路の真ん中に歯型のレールが敷かれていて、列車の床下に付けられた歯車をかみ合わせて急こう配を上り下りします。

以前スイスを旅した時に、ユングフラウ鉄道やブリエンツ鉄道で使われているのを見たことがありますが、日本では唯一ここだけです。

 

★アプト式列車の楽しみ方

千頭駅を出た列車は、アプトいちしろ駅でアプト式電気機関車を連結します。

乗客は列車を降りて、連結の様子を見学することができます♪

連結車両がやってきました。

駅員さん2人で連結作業を見守ります。

無事連結作業完了です。

アプトいちしろ駅から次の長島ダム駅までは、日本で最も急こう配な鉄道路線区間のため、このようなアプト式のシステムが取られています。

 

急こう配をゆっくり列車は登っていきます。そして現れたのが長島ダムです。

とても大きなダムで、放水量も多く迫力があります♪

 

長島ダム駅に到着しました。

ここで連結されていたアプト式電気機関車を切り離します。

長島ダム駅は、下車してダムを見学したり周辺を散策できるので、途中下車にはおススメです。

 

そして、長島ダム駅から2駅目が、前回の記事で紹介した奥大井湖上駅です。

大井川鉄道に来られた際は、ぜひこの南アルプスあぷとラインでアプト式列車に乗車するのをおススメします。

次回は、紅葉の季節に来てみたいものです。

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