長良川鉄道の途中下車の旅でおすすめするのが、美濃市の「うだつの上がる町並み」です。
木造造りの趣のある美濃市駅で下車、徒歩にて10分程でうだつの上がる町並みに到着です。

途中には、国の登録有形文化財になっている「旧名鉄美濃駅」があります。美濃市出身の歌手野口五郎さんの「私鉄沿線」の舞台だそうで、構内には野口さんに関する展示もあります。


★うだつとは
「うだつ」は、江戸時代に屋根の両端に造られた防火壁のことです。

当時の豪商たちが、徐々に豪華なうだつを造ることで自身の財力を示すようになったことから、今では「出世が出来ない、金銭的に恵まれない」ことを「うだつが上がらない」と言うようになりました。
★うだつの歴史を学ぶ
まず最初に訪れたのは、市指定文化財で美濃資料館になっている「旧今井家住宅」です。



こちらの館長さんから、うだつの歴史や見所、旧今井家住宅の特徴、美濃和紙について教えていただきました。こちらのうだつは最も古い形のもので、鬼瓦が小さくシンプルな造りになっています。
町並みの特徴でもある低い二階建て構造と大きな窓の格子は、江戸時代参勤交代の際、殿様を見下ろさないための工夫だとか。
奧には立派な蔵がいくつもあり、現在は資料館として使われています。



庭にあるのが、水琴窟です。

この水琴窟の音色は「日本の音風景百選」にも選ばれていて、正に箏のような澄んだ音色がします。
また、奥のお稲荷さんの祠にある灯篭には、ハートマークが至る所にあり、最近は幸せの❤ということでSNS映えがすると話題になっているそうです。

実は、このハートは猪の目を現しています。猪は山火事があるとそれを察してすぐに逃げる習性があることから、猪の目を火除けの守り神としているのだとか。
★多様なうだつを見に行こう
こちらの町のうだつは、色々な種類があるのが特徴です。
まずは、国の重要文化財でもある「小坂家住宅」。

約250年前に建てられた造り酒屋さんで、屋根が丸みを帯びて下がっています。お客様への敬意を表した商人の屋敷に見られる特徴だそうです。

こちらのうだつは、鬼瓦がないのが特徴です。

岡家のうだつは、うだつ飾りがとても豪華なのが特徴です。

岡家は江戸時代から続く旅館で、宿の宣伝の意味もあったのではないかとのことです。

珍しいのが、平田家・古川家の2つ並んだうだつです。

うだつは、本来家と家の間に1つあるのですが、このように2つ並んでいるのはとても珍しいとのこと。両方とも明治になって造られたもので、後に造った右側の古川家が少しうだつが高く豪華になっているのが隣人関係を表しています。

このように、うだつと言っても色々なバリエーションがあり、違いを見つけながら散策するのが楽しかったです♪
うだつの他にも、美濃和紙など見所がたくさんある町なので、次回はもっとゆっくり時間をかけて散策したいと思います。
美濃市観光協会のHPは、こちら