福山(2022.9)

福山を旅したら ~鞆の浦編①~

福山城から戻り、ホテルのチェックアウトを済ませた後は、瀬戸内の港町、鞆の浦に向かいます。

 

★鞆の浦への行き方

福山駅から鞆の浦へは、トモテツバスにて約30分、片道510円で行くことができます。

バスターミナルの5番乗り場にて、9時20分発のバスを待ちます。

平日でしたが、バスはほぼ満席で出発です。

鞆の浦の観光スポットは、終点の鞆港で降りるのが便利です。

 

バス停から海に向かって数分で、港の風景が迎えてくれます♪

遠くに見える常夜燈は、鞆の浦を代表する風景です。

 

★鞆の浦名産、保命酒に出会う

江戸時代の趣が残る風情ある鞆の浦の町歩きを始めてすぐ、1軒のお店が気になり、入ってみることに。

それが、こちらの保命酒屋さんです♪

正面扉は、出入りがしやすいように上に引き上げる昔ながらの建築様式で、とても風情があります。

 

保命酒とは、江戸時代に大阪の漢方医中村吉兵衛が作った16種類の生薬からできたリキュールのことです。

あのペリーが来航した時に飲まれたのだとか。

福山藩の重要な産物で、専売権を持っていた中村家は大きな財をなしたそうです。明治時代になり、専売権はなくなり、鞆の浦の4軒の酒屋「入江豊三郎本店」「岡本亀太郎本店」「八田保命酒舗」「保命酒屋」に引き継がれ、今もその4軒にて当時と同じ製法で作られています。

4軒それぞれで調合が違うため、試飲をしてお気に入りの味の保命酒を購入することができます。

私が購入したのが、こちら「保命酒屋」の保命酒です。

甘すぎず、生薬の香りがきつくなく、飲みやすいのが気に入りました♪

こちらは、江戸時代に販売用に使われていた焼き物の徳利。

お店の中はレトロなものがたくさんあって、とても素敵なお店でした。

因みに、保命酒の飲み方は、ロックや水やサイダー割の他、カルアミルクのようにミルク割もできるのだとか。私は寝る前に、20mlほどをロックでいただいています。アルコール度数14度なので、少しホカホカして、気持ちよく眠れます。

 

この保命酒屋の隣にあるのが、国の重要文化財に指定されている「大田家住宅」です。

この建物は、元々保命酒の元祖中村家の屋敷で、明治になって廻船業を営んでいた大田家が継承しました。

屋式の中は、中村家が保命酒を作っていたころの面影が残っています。

玄関土間の白黒の格子模様は、当時を再現したものだとか。とてもおしゃれな土間だったんですね。

土蔵もいくつも残っていて、その中には保命酒作りの瓶や道具が残されています。

では、鞆の浦の町並み散策はさらに進めましょう。続きは、次回にて。。。

こちらの記事もおすすめ