ミクロフは、南モラヴィア地方のオーストリアと国境を接した街で、ズノイモ同様、モラヴィアワインの産地です。
ブルノからは、バスターミナルの10番乗り場からバスに乗ること約1時間20分、日帰り旅行を楽しめます。

★旧市街を見下ろす「聖なる丘」
旧市街はバス停から歩いてすぐ、まずは「聖なる丘」を目指しましょう。
「聖なる丘」の頂上は、自然保護区でもあるハイキング道を20分程登ったところにあります。途中14か所の祠があり、巡礼する気持ちのように一歩一歩登っていきます。






途中見晴らしの良いところからは、旧市街の街並みを見ることができます。

最後の石道を登りきると、丘のてっぺんに白い壁の聖セバスチャン礼拝堂と鐘楼が現れます。


そして眼下にはオレンジ屋根が美しいミクロフの街並み!遠くはオーストリアです。



素晴らしいこの光景を映像にて。
★佇まいの美しい「ミクロフ城」
大満足で下山して向かったのは、先ほど眼下に合った「ミクロフ城」です。

「ミクロフ城」は、バロック様式の美しいお城で、現在地域の博物館として公開されています。地下にはチェコで1番大きなワイン樽があり、また図書館や教会も見学できますが、見学ツアーのみとなるため、今回は開始時間が合わなかったため断念しました。ぜひ次回に。庭園はとてもきれいに手入れされていて、それだけでも見る価値大です。また庭園からは、先ほど登った「聖なる丘」も見えます。



旧市街の街中は、パステルカラーの壁の建物が並んでいて、とてもカラフルです。


スグラフィット装飾の壁も素敵です。

こちらは、「ディートリヒテンシュタイン家のお墓」。一族のみのお墓でこのスケールです。

★ミュシャの足跡を感じる「MARCEL IHANACAK」
ランチは、ホテルタンズベルグに併設されているレストラン「MARCEL IHANACAK」で。

ここは、あのアルフォンス・ミュシャがかつて住んでいたところで、そのプレートが壁にかけられています。

ユダヤ料理で有名なこのお店でいただいたのは、アヒル肉とトマトのリゾット(255コルナ、約1300円)。ワインはもちろんミクロフ産の白ワイン(50コルナ、約250円)。リゾットの濃いめの味付けによく合う美味しいワインでした。


最後に「ミクロフ城」の姿をもう一度見たくて、「ヤギの塔」と呼ばれる廃墟に登ってみました。入場料25コルナ(約125円)を支払い、頂上に上がります。ここから見る「ミクロフ城」は、また違う表情をしていて、とても綺麗でした。「聖なる丘」もよく見えます。


ミクロフは見どころがいっぱいで、ワインを楽しむ時間がなかったのが、心残りでしたが、ここもまた再訪したい街になりました。