「ムーアの城壁」の観光を終え、再びバスに乗って、次の目的地「シントラ王宮」に向かいます。
「シントラ王宮」は、ポルトガル王家の夏の離宮で、こちらも世界遺産に登録されています。入場料は、リスボアカードの割り引きで、9ユーロでした。
★天井の装飾が素晴らしい部屋
入場してまず目を引くのは、「白鳥の間」。バンケットやレセプションで使われていたこの部屋は、天井の木のパネルに、27羽の白鳥が、それぞれ違ったポーズで描かれています。王が娘の婚礼の際、貞節のシンボルとして描かせたそうです。


次の「カササギの間」では、15世紀頃に描かれたカササギの絵が、天井一面に描かれています。どちらもとても美しい天井画です。当時宮廷内で浮気騒動があり、「おしゃべり」を意味するカササギが描かれたのだとか。


また、「絵画の間」には、17、18世紀の大航海時代の様子も描かれています。
★美しいアズレージョたち
こちらの王宮は、どの部屋もアズレージョが美しく、見ていて飽きることがありません。因みに先ほどの「カササギの間」でも、アズレージョが下の写真のように飾られています。


他の部屋のアズレージョも、それぞれ特徴があって、素敵です。






王宮内から中庭に出たところでも、綺麗なアズレージョが見られます。

★思わず見とれる「紋章の間」
この王宮の一番の見所「紋章の間」には、16世紀の歴代王家の紋章がドーム型の天井一面に描かれています。金色に輝くその美しさに、思わず見とれてしまいます。


壁の四方には、当時の狩猟の様子などがアズレージョで描かれていて、興味深いです。



王宮のシンボルでもある2つの煙突の下は台所になっています。


王宮からシントラの駅へは歩いて20分程で行けますし、駅までの道には、シントラのお菓子「ケイジャーダ」のお店もあり、ぜひ訪れることをお勧めします。