2023年9月、4年ぶりのチェコ旅。
今日は、プラハの街を散策します。
プラハ中心部から南へ3km、ヴルタヴァ川沿いの道をぶらぶら歩くこと30分ほど、やってきたのは、ヴィシェフラド地区です。
3つのキュビズム住宅
キュビズムは、20世紀初頭ピカソらによって始まった芸術運動ですが、チェコでは第一次世界大戦前にチェコキュビズム運動が起こりました。
キュビズム建築は、そのチェコキュビズムの応用系として、世界で唯一チェコ独自の建築様式として発展しました。
ヴィシェフラドには、チェコの建築家ヨゼフ・ホホルが設計した3つの代表的なキュビズム建築の住宅があります。
まずは「ネクラノヴァ集合住宅」です。

坂道に面した、道路の角地に建つ集合住宅で、玄関や窓、バルコニーの幾何学模様がとても美しいです。
住んでみたいなぁと思う、素敵な建物です♪


次は、キュビズム建築の代表作といわれる「コヴァショヴィチ邸」です。
多面体の玄関や窓が特徴的です。

邸宅だけでなく、柵もキュビズム様式です。

邸宅の裏手に回ると、正面とは異なるキュビズム様式で、こちらも美しいですね。

最後に訪れたのは、ホホルが最初に設計した「ヴルタヴァ河岸の三世帯住宅」です。
ヴルタヴァ川に面して建つ建物で、先の2つの住宅とは色合いが異なりますが、柱や窓の凹凸がキュビズムの立体感を引き立たせています。



3つの建物は、いずれか徒歩で見て回れる近さなので、建築好きな方はぜひ訪れていただきたい場所です。
チェコの偉人たちが眠る墓地
「ヴルタヴァ河岸の三世帯住宅」の裏手の坂道を登り、丘の上にある「ヴィシェフラド民族墓地」に向かいます。
坂道の途中からは、プラハ城の姿が見えます。

丘の上には「聖ペテロ聖パウロ教会」が、その隣に墓地があります。

この墓地は、観光客が訪れるスポットとなっていて、日本のお墓とは雰囲気が少し異なります。

チェコを代表する有名人のお墓があり、どこに誰のお墓があるか案内板があります。

美しい回廊が、敷地内を囲っています。

こちらは、ドヴォルザーク(ドヴォジャーク)のお墓です。

石碑に音符が刻まれた、スメタナのお墓。


作家のカレル・チャペックのお墓には、本の石碑が。


ひときわ大きな集合墓には、ミュシャ(ムハ)とカフカの碑が。


この墓地は、チェコの偉人たちを身近に感じる場所でした。
最後は、現代建築の「ダンシングビル」を見に行きました。
2つの丸い建物が、本当にダンスをしているようです(笑)

ルネッサンス・ゴシック様式などの歴史的建築から、キュビズムなどの現代建築まで、さまざまな美しい建築様式の建物を見て楽しむことができるプラハの街巡り、私の大好きな時間です。