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聖地高野山で、色彩を感じる旅 

先日、真言宗の聖地、和歌山の高野山を訪れました。

今年は、弘法大師御生誕1250年の大法会が行われている高野山、欧米人を中心とした外国人観光客も多く訪れています。

 

 

高野山へは、南海電鉄高野線にて終点極楽橋まで、極楽橋駅からはケーブルカーを利用します。

極楽橋駅の天井には、複数のアーティストによる色とりどりの天井画が描かれていて、極楽鳥や高野山にちなんだ動植物がモチーフになっているそうです。

聖地に向かう気分を盛り上げてくれる天井画です。

 

★弘法大師がいらっしゃる奥の院へ

高野山駅から路線バスにて、奥之院に向かいます。

奥之院は、弘法大師が入定されたところで、聖地の中心になっています。

現在も弘法大師が生きて、祈りをささげられていると信じられており、1日2回僧侶が御廟に食事を運んでいるのです。

 

まずは、水向地蔵に祈願してから御廟橋を渡って聖域へ。

ここからは撮影禁止です。

 

参拝を済ませ、樹齢千年に及ぶ杉並木が続く参道を歩きます。

約2㎞に渡る参道の両側には、諸大名や名立たる武将を含む20万基もの墓石や碑が並んでいて、神聖な空気が流れているのを感じます。

杉の木、緑の葉と苔、お地蔵様の赤いよだれかけのコントラストがなんとも神秘的ですね。

 

参道の途中に、赤い帽子と服をきたお地蔵様がいらっしゃいました。

お化粧地蔵と言われ、綺麗に化粧をしてあげると美人になれるという言い伝えがあるとか。

そのためお地蔵様のお顔は、しっかり厚化粧に(笑)。

ぜひ探してみてください♪

 

★総本山金剛峯寺へ

奥之院から再び路線バスに乗り、千手院橋で下車します。

歩いてすぐに、高野山真言宗の総本山、金剛峯寺があります。

 

 

主殿の檜皮葺(ひわだぶき)屋根の上に、桶が置かれているのを発見!

これは、桶の中に雨水を溜め、火災が発生した時に延焼を防ぐために使用するのだとか。古からの知恵ですね。

 

金剛峯寺から壇上伽藍に向かいます。

秋になると素晴らしい紅葉を見せる蛇腹路、7月後半だというのに、すでに赤や黄色に色づいている木々があちこちに。

高野山の紅葉シーズンは、通常10月末から11月上旬ですが、奥之院や金剛峯寺でも同様な木々を見かけました。これも猛暑など異常気象のせいかしら。。。

 

★真言密教の根本道場、壇上伽藍へ

蛇腹路を通り抜け、壇上伽藍に到着しました。

まず目に入るのが東塔です。

 

不動堂は、国宝に指定されている住宅風の仏堂です。

 

そして、壇上伽藍の中心である根本大塔、圧巻の迫力です。

朱塗りが鮮やかで、本当に美しい♪

 

一方、西塔は木造建築が美しい多宝塔です。

根本大塔の華やかさとは異なる美を感じます。

 

高野山で最重要な聖域と言われる御影堂です。

御影堂の前にある囲いの中の松の木が、有名な三鈷の松です。

弘法大師が唐より帰国の際、真言密教を広める場所を決めるのに三鈷杵という法具を日本に向けて投げたところ、引っ掛かっていたのがこの松だったという逸話が残されています。三鈷杵と同じく三葉の松のため、お守りとして落ち葉を持ち帰る方も多くいるとのこと。

久しぶりの高野山、今回は駆け足での半日滞在でしたが、様々な色彩を感じることができました。

ぜひ紅葉シーズンに再訪したいと思います。

高野山の詳しい情報は、金剛峯寺HPからご確認ください。

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